( 1 )( 2 )( 3 )( 4 )
その翌年には、私は自殺を図った。なぜこの世界で生きなければいけないのだろう、なんでこんなに苦労しないといけないのだろう。そう考えていたからね。でも、神様はそれを望まなかったんだ。だから、私はもう一度生きることを始めたんだ。よし、私の小さかった頃の話をしよう。私が小さかった頃、病気になると母はよくいらだっていた。なので、病気になってはいけないと感じていたんだ。(中略)苦しさはどこかへ行ってはまた戻ってくるよ。でも新しい生活を始めたい。もっと挑戦が必要だと思っているんだ。

(その後数十分に渡って話合われる)

【ス】:お話してくださってありがとうございます。残念ですが、終わる時間が来てしまいました。簡単に感想をお願いして今日はこれで終わろうと思います。

患男@:私は今とても嬉しくて心地がよいです。勇気が出ました。お互いの気持ちを共有できてことがとても嬉しいです。

患女@A:(このセッションが開かれたこと、こうして集まれたことに感謝の気持ちを述べる)

【ス】:今日はここに来てくれて、そして気持ちを話してくださって本当にありがとうございました。感染しているかどうかは、陽性か陰性というだけで、他になにも違いはありませんよね。今回のことは、身近な人には話されるといいかもしれません。次のセッションは2月に行います。1月は選挙後のため、いろいろと変わることもあるので行いません。次回、みなさんにまたお会いできるのを楽しみにしています。よいクリスマスと新年をお迎えくださいね。それでは最後にまたお祈りをしましょう。

(参加者の一人がお祈りをし、その後バナナとミルクが配られる。カウンセラーがバランスのよい食事を摂るように説明する)

【グループカウンセリングに参加してみて】

カウンセラーは、常に傾聴の姿勢を示しており、こうしたほうがよい、などのアドバイスはほとんどしていませんでした。参加者は、他の人が話している間もみなが真剣に、自分の状況と重ね合わせながら聞いているように感じました。自分が話すときには、少し緊張した様子を見せている方もいらっしゃいました。イスを並べて円をつくると少し狭いくらいでしたが、大きい声を出す必要もなく、話し手の表情が汲めるほどの距離で、話し手・聞き手ともに、ちょうどよかったのではないかと思います。

セッションは約2時間行われましたが、あっという間でまだまだ時間が足りないという意見もありました。最後にバナナとミルクで団らんしている間が一番リラックスして見えたので、始める時間を少し早くし、希望者は残って団らんする時間を持つようにすることで、もっとリラックスして話ができるようになるかもしれないと感じました。
B 『はじめてのグループセラピー』
 小川 美農里さん(看護学生):2007年12月 



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