ボランティアの鈴木奈津美です。
診療所でボランティアをしている合間をぬって、
2泊3日で「ナイロビ・チルドレンズ・ホーム」という施設へ行ってきました。
この施設には、生後6ヶ月から10歳までの70人の子供たちが生活しています。
彼らは様々な事情から、施設に保護されていました。
先天性の脳障害のために親に捨てられた子、
HIV/AIDSで両親を亡くした子、
母親が育児放棄をした子などがたくさんいました。
施設では、4歳から6歳までのクラスと、
7歳から10歳までの2つのクラスに分かれて勉強をしていました。
私はここで7歳以上の子供に算数と英語を教えました。
私のクラスには15人の子供がいて、
そのなかで英語を理解できる子供は3人くらいでした。
彼らの中には、部族の言葉しか理解ができず、
公用語であるスワヒリ語でさえ理解できない子もいました。
なかには脳に障害を持つ子供もいました。
それでも私の話を一生懸命に聞いてくれて、
「よくできたね!」と褒めると、
嬉しそうな笑顔を返してくれました。
休み時間になると、
子供たちは勢いよくグラウンドに走っていきました。
私も一緒に外に出ると、子供たちが駆け寄ってきて、
言葉も通じない私にくっついて離れません。
遊具が充分にないグラウンドでも、
子供たちは鬼ごっこをしたり、日向ぼっこをしたりして
元気に楽しそうに遊んでいました。
そんな子供たちの中に、アンという7歳の子供がいました。
教室でアンと初めて会った時に、
先生はアンを指して「この子は他の子供たちよりも遅れているから、
個別に教えてあげてね」と言いました。
私が「どうして遅れているの?」と質問すると、
E 『私たちのこと忘れないでね』
鈴木 奈津美さん(看護学生):2007年6月〜7月
ボランティア行ってきました!