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19歳のレイン(仮名)がHIVの検査を受けたのは、
彼女が17歳の時、お腹の中に女の子を身ごもった時でした。
その時点では、感染は確認されませんでした。

しかし出産してしばらくたち、再びHIV検査をうけると、
HIVに感染していることが分かりました。

母乳による母子感染の疑いがあったため、
赤ん坊のユニス(仮名:女の子)も検査すると、
赤ん坊もまた感染していました。

レインがクリニックに娘のユニスを連れてやってきたのは、
ユニスが2歳になった頃でした。

詳しい検査をしていくと、ユニスの免疫値の値は低く、
すぐにでもARV治療を開始しなければいけない状態でした。

何もしらない小さなユニスはとても無邪気にクリニック内を走り回り、
同じ年位の子ども達と遊んでいます。

ユニスのような患者さんにとって、
薬以外に大切になってくるのが毎日の食事です。

栄養価が高くバランスの良い食事を取ることは
日和見感染から体を守るにあたってとても大切なことです。

HIV/AIDSという病気は薬だけではなく
日ごろからの生活習慣にも気をつけなければならない病気なのです。

これまでもクリニックでは栄養指導を行ってきました。
しかし、どの食べ物がどんな栄養があって体に良いのは分かっていても、
その食べ物を買うお金がない患者さんが何人もいました。

そこでスタッフと検討を重ねてきた結果、
栄養指導だけでは患者さんの栄養状態を保つことが難しいため
診療所で食料までも配布出来ないか調査することとなりました。

調査の結果、USAID(米国開発庁)が
ケニア中央医学研究所を通して、
食料の配布事業をサポートしていることが分かり、
連日のミーティングの結果、6月中に食料の配布ができる目処がたちました。

食料が到着するまでの間に、
処方箋をかくにあたって必要になってくる体重計や身長計や、
食料備蓄用のパレットなどを購入しました。
C 『300gの食料〜レインとユニスに届けるために〜』
 北畠 さおりさん(看護学生):2007年6月〜7月 






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