【ス】:あなたは前向きに病気を受け入れていますね。(笑顔で)
患男B:僕も前向きになってきています。
患女C:私は具合がとても悪かったので病院に行ったの。そこの病院が私を国立の病院に紹介して、そこでHIV抗体検査をして自分の免疫値をチェックしたの。そしたらなんと私の数字は3だった。たった3だったのよ!!(平均値:1200〜1500)それでも、私はそのときは健康だと感じていたし、自分が病気だと思えなかったわ!
【ス】:彼女も同じようによい受け入れ方をしていますね。
患女D:
私は検査をしたら感染していることが分かりました・・・。彼にはとても言いにくかったけど、彼の体調がとても悪くなっていたので、私は自分がHIVに感染していると彼に告白しました。彼は泣いたんです・・・。けれど、その後に一緒に検査に行って、今は治療を一緒に受けています。普段はこのクリニックではなく薬を配布している他の団体に通っています。
患男@:彼女は強いですね。私は以前よくアルコールを飲んでいました。ですからバーに飲み友達がたくさんいましたよ。でも今はもう飲みませんから、病気になってからは友達が離れていってしまいました。
患男B:正直になったほうがいいと思うよ。正直に話せば、彼らは兄弟のように接してくれるよ。自分から告白すれば、彼らはサポートしてくれると思うよ。でも親しい友人にだけ話せばいいし、みんなに言ってはダメだよ。
(途中からクリニックの医師1人・薬剤師2人が参加する)
患女@:私の場合、私の一人の妹だけが私が感染していることを知っているよ。妹だけ!みんなに言わなくていいんだよ。兄妹にだけ言っていれば、彼らがサポートしてくれるからね。他の人には言っちゃだめよ!
【ス】:そうですね。みんなには言わなくていいです。今はまだ就職する場合にも弊害になることもありますので。近い存在の家族にだけでいいんじゃないでしょうか。
患男B:私は2004年に自分の感染について初めて知ったんだ。受け入れるのは簡単じゃなかった。1ヶ月はかかったよ。私も妻も子どもも、病気がちだったんだ。子どもはその時1歳だった。妻は子どもを置いていなくなった。偏見がとても大きかった。それに病院での治療費は私にとってとても高かったんだ。医療費にあてる余裕なんてなかった。子どもも感染していたんだ。次の年には、いろんなことに集中できなくなった。私はとうとう友人に告白したよ。私はとても弱っていて、仕事に遅刻したり、早退したりすることがよくあったけど、
私の病気について知っている友人たちは理解してくれたよ。私は聖書を前よりももっともっと読むようになった。神様は、嘘はよくないといわれているんだ。
B 『はじめてのグループセラピー』
小川 美農里さん(看護学生):2007年12月
ボランティア行ってきました!