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診療所移転

薬診療所を移転し、診察室・薬局・検査室・待合室・受付・血圧測定と問診など診療所としての機能を充実させ、より多くの人に対応出来るようになりました。現在では1か月平均1000人程の患者を受け入れており、ネットワークで繋がれたパソコンを使って患者のデータ管理や在庫の定数管理など、管理面での充実も図られました。

診療所設置

それまで移動診療で何百回と、施設や地域に検診に行っていた医療スタッフ達と一緒に、70万人が居住すると言われるキベラスラムから程近い所に診療所を設立し、平日毎日患者を受け入れる体制をやっと作る事が出来ました。民家を改修し小さな診療所の誕生です。貧困地域から来る患者の為に、出来るだけ安く診療が受けられる場所にしようと個々のスタッフの努力が実を結び、多くの患者さんが訪れました。元々民家だったということもあり、患者の増加でスペースが不足した為、引越しを決断することになります。

移動診療後のフォローアップクリニック開設

移動診療と同時並行に開設されたのが、週1回のフォローアップクリニックでした。これまで移動診療に行っていた施設や地域から週一回、本当に治療が必要な患者が1日100人〜150人程訪れました。移動診療の時より来院患者の疾病率が格段に上がり、より治療が必要な人へ支援を集中することが出来るようになりました。しかし週1回だけの為、火傷にかかった患者が開所日までの数日間、治療を行わずに待っていたことなど受け入れ体制について新たな問題も出てきました。

ナイロビ市内における移動無料診療

2000年10月以降、毎週土曜日を中心に、市内数十箇所の貧困地域、児童養護施設、孤児院、無認可小学校をまわって、移動診療活動を続けました。移動診療では、主に貧困地域の施設を対象に普段適切な医療が受けられない人々や子ども達を中心に診察していきました。一度の検診で数百人の人々が訪れ、年間数千人の人々に無料で医療を提供することが出来ましたが、集まった人の半数は病気ではなかったこと、また年間同じ施設を訪問することも限られてしまい効果的・効率的な支援が課題となりました。










貧困層に対する医療支援事業